綺麗に化粧しても鼻の横のファンデーションが浮いてしまう、写真に写ると鼻の横がテカテカして写っているなど鼻の横のテカりに悩んでませんか?
鼻の横って拭き取ってもすぐに脂が出てしまいますよね。今回は鼻の横の化粧が浮く原因や対策についてまとめています。
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鼻の横がすぐテカテカになるのはなぜ?
鼻の横のテカりって拭き取れば解決というものじゃなくて、悩みが結構深かったりする。
ファンデーションを塗っても浮いてしまうし、ニキビもできるし、不潔なイメージもある。人と話した時に視線が気になるよね。
鼻の横って脂が多い箇所。こういう部分は脂漏部位といって脂を分泌する皮脂腺が密集してる。眉間のあたりも脂漏部位でここも脂が多い。
吹き出る皮脂が多ければファンデーションも浮いてくるし、脂だから光ってみえるよね。だけど皆が皆、鼻の横がテカテカするわけではない。
脂浮きしない良い化粧品使ってるのかな?とか思うけど、そっちが普通もしくは皮脂が少ないタイプで、ファンデーションが浮く人、テカテカする人の方が皮脂が過剰に分泌されているタイプ。
目安として洗顔して20分後に鼻の横を触って脂が付くようであれば皮脂は多めだと思う。
皮脂がなぜ多くなるのかと言うと、1つは遺伝。皮脂は性ホルモンに関係している。遺伝的に男性ホルモンが多いと皮脂を分泌する皮脂腺が発達して大きくなっている。
親や兄弟姉妹も同じように脂っぽいなら遺伝の可能性が高い。
2つめは生活環境。化粧する人はクレンジングや洗顔料を使う。クレンジングや洗顔料って脂や汚れを浮かせて洗い流す働きをしている。皮脂も脂だから一緒に洗い流されるんだ。
皮脂っていうのはそもそも、肌からの水分蒸発を防いだり肌の上で雑菌が繁殖しないよう分泌されている。
皮脂は化粧を浮かせるし肌をテカらせるから嫌われているけど、皮膚を脂の膜で覆って保護している。
クレンジングや洗顔で皮脂が流されてしまうと皮膚は一時的に保護するものがなくて無防備になる。そうなると水分が蒸発しやすくなって乾燥するから肌にとっては危険だよね。
だから、皮脂腺は再び皮脂を分泌し始める。
わりと頻繁に洗顔をしたり皮脂を拭き取っていると、皮脂腺が活発的に働くようになって皮脂の分泌が増えてしまう。
クレンジングや洗顔料の洗浄成分なんて確認しながら買う人は殆どいないと思う。『皮脂汚れをきれいサッパリ落とす』なんて書かれていたら手に取るよね。
だけど、強い洗浄成分で根こそぎ皮脂を落とせばその分、皮脂腺も頑張って皮脂を分泌する。
皮脂が多くなる3つめの原因は乾燥、敏感肌。肌に皮脂が多いと自分は乾燥肌ではないと思ってしまう人もいる。
乾燥肌イコール肌がカサカサしていると言うわけではない。
乾燥というのは皮膚の水分量のこと。皮脂が多くてテカっているのは関係はないんだ。
乾燥肌や敏感肌の皮膚は外部刺激に弱い。外部刺激っていうのは空気の乾燥や化粧品、ハウスダスト、紫外線のことね。
皮膚の水分量が多いときには、これら外部刺激は跳ね返せるんだけど、水分量が少ないと細胞同士に隙間が空いてその隙間から刺激物が入り肌を刺激してしまう。
皮脂は皮膚の表面を脂の膜で保護しているだけど、水分量が減って肌が乾燥していたり敏感になっていると、皮脂を多く分泌して皮膚を守ろうとする。
だから、乾燥や敏感肌が原因で皮脂量が増えていることもある。
毛穴引き締めで鼻の横のテカりを抑えられる?
毛穴引き締めというと冷水を使ったり、毛穴引き締め用の化粧品がある。
皮脂の分泌が多くてテカりやすいなら、毛穴を引き締めて小さくしてしまえば分泌量も減りそうだよね。
だけど、それで皮脂の分泌が抑えられるのであれば、テカりに悩む人はもっと少ないはずだよね。
毛穴引き締め化粧品はアルコールで皮膚の温度を下げて毛穴を引き締めたり、皮膚のタンパク質を固めて毛穴を引き締めるようにできている。
成分としては穏やかに皮膚タンパクを凝固させる有機酸(クエン酸やタンニン酸)と、作用がやや強めの金属塩(硫酸亜鉛や塩化アルミニウム)がある。
アルコールにしても凝固剤にしても、毛穴が引き締まるのは一時的なもので使い続けても毛穴が小さくなるものではない。
それに、分泌される皮脂の量に対して毛穴(出口)が小さいと皮脂は逃げ場が無くなるよね。
皮膚には常存菌という菌が200種類以上いるんだけど、菌は皮脂をエサにしている。毛穴が引き締められて皮脂の逃げ場が無くなると毛穴の中で一気に増殖を始めてしまう。
そうなれば、鼻の横の毛穴まわりが赤くなりプツプツ腫れたりニキビや脂漏性皮膚炎を起こしてしまう。毛穴を引き締めて皮脂が減るのが理想的だけど、そう簡単ではないよね。
鼻の横のテカりを治して化粧が浮かないようにするには?
皮脂が多く分泌される原因には①遺伝、②洗顔による皮脂の落としすぎ、③乾燥肌や敏感肌が原因にある。
②③は何とかなるけど、①の遺伝はちょっと難しいよね。だけど、皮脂っていうのは肌を守るために分泌されているもの。
皮脂は肌の上に充分にあるから、そんなに頑張って分泌しなくていいよというのを皮脂腺が感知すれば皮脂の分泌は穏やかになるんじゃないかなと思う。
今日明日改善するようなものではないけど、遺伝だからしょうがないって諦めるのはまだ早い気がする。
皮脂ってただドバドバ分泌されているんじゃなくて、肌のセンサーを感じ取っている。全身の皮膚をまんべんなく覆えば皮脂の分泌はブレーキがかかるようになってる。
再び皮脂が分泌されるのは洗顔や入浴によって洗い流されたり、拭き取られた時。それと外部から刺激を受けてしまった時。
つまり、②洗顔による皮脂の落としすぎ、③乾燥肌や敏感肌だね。
洗顔やクレンジングはできれば皮脂を落としすぎないものがいい。クレンジング剤や洗顔フォームよりは石鹸がベースの洗顔石鹸。洗顔石鹸って洗浄力はやや劣るけど、皮脂を程よく落としてくれる。
皮脂の拭き取りも専用のシートじゃなくて、ティッシュやあぶらとり紙がいい。
よくあぶらとり紙は皮脂を奪いすぎていけないって言うけど、皮脂の成分は中性脂肪やワックスエステル、脂肪酸など。
ワックスはロウのことで皮脂の一部は固形物でできている。だから、あぶらとり紙で奪いすぎるということはないんだ。
乾燥肌や敏感肌は保湿によって改善する。
乾燥っていうと化粧水をたたきこむようにつけたり、乳液を刷り込む人もいるけど、皮膚の水分量をあげるのが先。器がなければ水が溜まらないのと同じ。
水分量は皮膚の中の角質細胞間脂質という脂に関係している。この脂は細胞同士をつなぎ止めたり皮膚の中で水分を捕まえる働きをしている。
脂がないと水分を蓄えられない。角質細胞間脂質は様々な脂が混じり合っているんだけど、主なものはセラミド。
セラミドって聞いたことがある人もいると思うけど、CMやドラッグストアでも見ることが多くなった。人の皮膚にある成分だし、保湿成分としては群を抜いて効果がある。
セラミドは化粧水や美容液、保湿クリーム、サプリメントなどに配合されているんだけど、今注目されているためセラミド配合のケア用品が溢れている。
乾燥や敏感肌の度合いって人によって違うから実際に使ってみて肌に合うものを選んだ方がいいんだ。
高いものが効果を感じやすいとか、配合されているものが少ない方が肌に優しいとかは人によって違うよね。
セラミド使うと肌の水分量が上昇するという研究結果が出ている。肌の水分量が上がれば乾燥肌や敏感肌を改善、皮脂の分泌も穏やかになってくる。
すぐに化粧浮きが無くなるものではないけど、皮脂量を抑えないことには根本的な解決にならない。
ファンデーションも厚塗りをしてしまうと皮脂と顔料が混ざり余計に目立つし、肌に刺激を受けて皮脂量も増えてしまう。
皮脂量が落ち着くまではミネラルファンデーションのような軽いもので化粧をして、皮脂が気になるときにはあぶらとり紙で抑えて、再びミネラルファンデーションをはたく方が肌には負担をかけません。
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