ワセリンは刺激が少なく保湿力が高いことから乾燥した肌への保湿剤として使用している方も多いと思います。
年齢問わず全身にも使え便利な存在ですが、顔に痒みや赤みがある肌にもワセリンは効果的な物なのでしょうか?今回はワセリンについて学んでみましょう。
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ワセリンの役割とは?
ワセリンは一般的には保湿剤と言われますが、ワセリンは保湿剤ではありません。
保湿剤とは皮膚の角質層まで浸透するものを指しますが、ワセリンは皮膚の角質層までは浸透せず皮膚の表面を覆う皮膚保護剤に近い働きをします。
角質層で水分を保持する力はありませんが、皮膚から蒸発する水分や油分を逃がさないため肌に塗ると潤っているように感じます。
また、ワセリンは油性分であるため刺激物質が皮膚に侵入するのを防いでくれる働きをしてくれます。
顔の乾燥による痒みとワセリン
乾燥した肌というのは水分や油分が蒸発し、ひび割れたお餅のようになっています。
乾燥が続いた顔は皮膚の奥から神経線維が伸び肌は刺激に対して敏感になります。髪の毛や手が触れるだけ痛みや痒みを起こしてしまいます。このような肌には早急に保湿が必要です。
刺激の少ない保湿剤を塗った後に、ワセリンを薄く塗り肌から水分や油分が逃げないように保護しましょう。
伸びてしまった神経線維はすぐには戻りませんが、乾燥した肌が元に戻る際にゆっくりと縮んでいきます。
顔の赤みとワセリン
顔に赤みが出ている時には通常の保湿剤では赤みを悪化させてしまうことがあります。
赤みを起こしている肌は炎症細胞や痒みの原因であるヒスタミンなどの物質が集まり過敏性が高まっています。
そのような肌にワセリンを塗ると、皮膚にフタをしてしまうため熱の逃げ場がなくなり、より赤みが広がってしまうこともあります。
赤みが出ている場合にはワセリンではなく赤みを抑える効果があるステロイドや消炎作用のある保湿剤などが有効です。
ワセリンのメリットとデメリット
ワセリンは皮膚から水分や油分を逃がさない点ではとても優秀ですが、赤みが起きている際や塗りすぎてしまうと、皮膚を刺激し痒みを引き起こしてしまうことがあります。
また、顔などに塗るとテカテカ、ベタベタしてしまうことから使いづらいのがデメリットです。
まとめ
ワセリンは乾燥による顔の痒みに良い働きをしてくれます。ただし、ワセリンだけは乾燥肌や痒みが改善するわけではありませんので、セラミドやヒアルロン酸など肌に働きかける保湿剤と一緒に使うと効果的です。
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