痒みというものを人に伝えるのは難しいことです。蚊に刺された痒さの数倍と言われても「なるほど」と痒みの状態を理解できる人は少ないと思います。
顔の痒みは人それぞれで気にするほどもない痒みから夜も眠れないほどの強い痒みもあります。なぜ肌が痒くなるのでしょうか?痒みについて学んでみましょう。
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乾燥肌による痒み
季節性の乾燥肌や体質で乾燥肌の方は神経線維が原因で痒みを起こしています。肌が乾燥し水分が減っている状態では神経線維が上に伸びていきます。
(http://hc.mochida.co.jp/より引用)
伸びた段階では痒みはさほど感じにくいですが、乾燥肌をそのままにしていると神経繊維は表皮にまで伸びていきます。ここまでくると厄介な痒み肌です。
髪の毛が触れる、手が触れる、布が触れるだけで痒みを感じてしまいます。乾燥肌による痒みを治すためには伸びた神経繊維を元に戻す必要があります。
つまり保湿を徹底して乾燥肌を治すことが重要です。そのためには化粧水や乳液だけではなく、水分を保持する力があるセラミドやヒアルロン酸の保湿剤を継続的に使うと乾燥肌は早く改善します。
また、乾燥肌は痒みを起こしやすくなっているので刺激成分の少ない保湿剤を選ぶようにしましょう。
アレルギー・赤みによる痒み
アレルギーによる痒みは乾燥の痒みとは比べ物にならないくらい強い場合があります。
顔の痒みも化学物質によるものや、ハウスダストなど原因は様々ですが、アレルギーの元となる物質が皮膚から入り神経繊維に伝わっていきます。
乾燥肌の場合は一直線に痒みが大脳に伝わりますが、アレルギーによる痒みは細かく枝分かれした神経繊維にも痒みが伝わります。
そのため、痒みが長く続いたり赤みが出てきます。アレルギーは元となる抗原が撃退・排出されるまで痒みが続くので、ステロイド剤や消炎作用のある保湿剤を塗るようにして肌を掻かないようにしましょう。
まとめ
化粧品やスキンケア用品を使用すると痒みが出る方や保湿剤を塗っても痒みが治まらない、肌に猛烈な痒みがあるなどの場合はアレルギーによる痒みが考えられます。
乾燥した肌にステロイドを塗っても効果はありませんし、アレルギーが出ている顔に通常の保湿剤を塗ると化学物質が入り痒みを増幅させることがあります。
自分の肌が乾燥による痒みなのかアレルギーによる痒みなのかを知り、正しいケアをしましょう。
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