アトピー、アレルギー体質の方、肌が敏感な方はハウスダストで肌が痒くなりやすいと言われています。
アトピーは皮膚のバリア機能が低下しているために見られる皮膚炎のことで、アレルギー体質や肌が敏感な方も体質や環境で肌のバリア機能が低下しているために痒みや赤み・乾燥を起こしやすくなっています。
顔の痒みが取れず、無意識に掻いてしまっている原因にはハウスダストが関係しているかもしれません。ハウスダストが痒みを起こしてしまうメカニズムについて学んでみましょう。
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ハウスダストとアレルギーの関係
ハウスダストとはダニの死骸やほこり、衣類の繊維クズ、カビや細菌など目には見えにくいもののことを言います。
これらは空気中に舞いやすく、皮膚に触れたり体内に入るとアレルギー反応を起こしてしまいます。アレルギー反応も症状が起きる場所は人それぞれで、目に入れば痒みや涙がでます。鼻に入ればくしゃみや鼻水が止まらなくなり、皮膚から入れば湿疹や赤みが出て痒くなります。
痒みやくしゃみ・鼻水は体が異物を外に出そうとする免疫反応の一つで、何度も繰り返し侵入してくると体は過剰に反応してしまいます。
そのため、布団を畳んだだけでくしゃみが出たり、掃除をすると肌が痒くなるなどの症状が起こります。アレルギーというのは一度症状が出てしまうと治すことは難しいですが、軽減することはできます。
くしゃみや鼻水が出やすい人はこまめに掃除をして空気清浄機を活用すれば鼻から侵入してくるハウスダストを軽減することができます。目に痒みや涙が出やすい人は、メガネを着用し目の洗浄を徹底するなどの対策をとれば軽減できます。
ですが、目や鼻から侵入してくるハウスダストを除去するのは簡単なことではありません。上記でも述べたよう顔に痒みが出る方は皮膚のバリア機能が低下していることが考えられます。
目や鼻から入りアレルギー反応を起こすものとは違い、顔の痒みはハウスダストを減らしつつ皮膚のバリア機能を高めることでハウスダストに含まれるアレルゲンが皮膚から侵入しにくくなります。
ハウスダストを除去するには?
人が活動しているときは空気中を浮遊しているハウスダストですが、ヒトの動きがなくなると床に落ちていきます。
ハウスダストが多い箇所は布団、カーペット、ソファー、畳で主に布製品に多く見られます。ハウスダストが顔などの肌に付着しないようにするには、最低でも週に1回は掃除機をかけるようにしましょう。
特に寝具である枕や布団はダニの死骸や菌などが溜まりやすいため、干した後は掃除機をかけると有効的です。
アレルゲンが入りにくい皮膚づくり
ハウスダストの除去と同時に大切なのは、皮膚のバリア機能を高めることです。皮膚のバリア機能は皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質の3つが一定に保たれている状態のことを言います。
皮脂は油のようなもので汗と混ざることで皮膚の上に薄い膜を張り外部刺激から皮膚を守ってくれます。天然保湿因子は水分を掴んでくれるアミノ酸や尿素のことで肌に潤いを与えてくれる役目があります。
角質細胞間脂質というのはセラミドとも呼ばれ、油分や水分が皮膚から蒸発しないよう抱え込んでくれる働きをしています。
顔に痒みがある人は皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質のバランスが崩れ、痒みや赤みなどの肌トラブルを起こしています。
人によって不足している成分に違いはありますが、大抵は角質細胞間脂質が不足しています。低下している角質細胞間脂質を戻すにはセラミドを含む保湿剤を積極的に使用しバリア機能を高めるようにしましょう。
ただし、セラミドが含まれていれば何でもよい訳ではなく、顔は痒みや赤みでダメージを受けているため刺激の少ないものを選んで使用するようにしましょう。
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